精神医学治療のOSを入れ替える(フィールドノート2026Jan10)
現在のメンタルヘルスのための医療において、治療は、まず診断を必要とする。その診断とは、既に存在する精神医学のカテゴリーに患者を当てはめる、ということだ。ICDとかDSMなどが北米や日本では利用されているし、現場の実際を反映できるように、そのカテゴリー分けのやり方が見直され、ICDやDSMが改訂される。その全体が、精神医学的な研究という枠組みを用いて設計されている。
確かに、分類は、精緻化され、現実に整合的になってきているように見える、場合もある。しかし、実際には、多くの症状や原因は、複雑にオーバーラップしている。つまり、典型例ばかりではない、というのが、実情。
また、診断を受けないと、自分の持つ症状の治療は受けられない、ということが多い。これは、先に書いたように、実際の困りごとに適合的な診断を受けられないことも多々あるため、である。
そういうように、システムがバグってしまっている。
なので、現在用いている設計、つまりシステムを変えたらよい。
症状は、そもそも、既存の色々なカテゴリーの病や障害の組み合わせであるのが本来的で、典型例をイレギュラーだと位置づけ直す。複雑さを解して、病原の息の寝を止める。
それが可能なように、保険点数や、面接やグループでの治療、投薬などのシステム全体を組み替える。
精神医学の臨床が始まって、長い歴史の中で、分かったことを検討すると、そういう抜本的なOSの変更が必要だ、という結論になる。
というのは、ラフな筋書きのスケッチ。
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